コーティング車は洗車機OK？正しい使い方と注意点をプロが解説します！

コーティング車は洗車機を使っても問題ありません。ただし、正しいタイミングと洗車方法を守る必要があります。

本記事では、コーティング施工後の注意点や洗車機の選び方を詳しく解説します。また撥水性や光沢を長持ちさせるためのコース選びや、手洗い洗車のメリットも紹介します。

コーティング施工後も洗車が必要な理由とは？

コーティング施工後も定期的な洗車が必要です。

なぜなら、被膜があっても汚れの付着を完全に防ぐことはできないからです。ホコリや泥、鳥の糞などが蓄積すると、コーティングの劣化が進みます。特に鳥の糞は酸性のため、長時間放置すると被膜を侵食し、光沢や撥水性が低下します。

コーティング車は硬化後なら洗車機OK

コーティング車は、被膜が硬化していれば洗車機の使用が可能です。

コーティングは塗装面と強く結合し、水圧程度では簡単に剥がれません。むしろ汚れを放置する方が、酸化や腐食の原因となりやすく危険です。

洗車の時間が取れない場合は、洗車機を利用する方法もあります。ただし、施工直後の使用は厳禁です。被膜が未硬化の状態では、洗車機のブラシなどで表面が傷つく恐れがあります。

コーティング車は洗車機NGと言われる理由

コーティング施工車に洗車機を使うことには賛否があります。なぜ「NG」と言われるのか、その理由を正しく理解しておくことが大切です。

ここでは、洗車機の使用がコーティング被膜に与える影響や注意すべき点について解説します。

• 細かい傷が付きやすい
• コーティングの光沢や撥水性の効果が落ちる
• ワックス洗車の成分が悪影響を与えることも

細かい傷が付きやすい

洗車機はコーティング被膜に細かな傷をつけるおそれがあります。

近年の機種は改良されていますが、すべての設備が最新とは限りません。特に旧型の洗車機では、ブラシの素材や動きによって摩擦が強くなりがちです。また、ブラシに砂や泥などの異物が残っていると、回転時にボディへ擦り傷を与える原因になります。

コーティングの光沢や撥水性の効果が落ちる

洗車機の使用は、コーティングの光沢や撥水性を低下させる原因となります。

繰り返しブラシが接触することで、被膜表面に微細な傷が増え、汚れが入り込みやすくなります。その結果、表面のツヤが失われ、くすんだ印象を与えます。

また、撥水性能にも影響が出ます。摩擦によって被膜がダメージを受け、水はじきが弱まるためです。

ワックス洗車の成分が悪影響を与えることも

ワックス洗車は、コーティング車に悪影響を及ぼす場合があります。

油分を含むワックス成分が被膜に残ると、劣化を早める原因となります。また、表面に油膜ができることで汚れを引き寄せやすくなり、本来の撥水性や光沢を損なう恐れもあります。

さらに、自分でワックス洗車を選ばなくても、ブラシに残った成分が付着するケースも考えられます。コーティングの効果を長く保ちたい場合は、ワックス洗車モードの使用は避けるのが無難です。

コーティング車におすすめの洗車メニューは？

コーティング車では、「水洗い」または「シャンプー洗車」を選びましょう。どちらも被膜に負担をかけず、コーティング効果を維持しやすいのが特徴です。

軽い汚れであれば水洗いで十分です。泥や油分が目立つ場合は、中性タイプのシャンプー洗車を選ぶと安全に汚れを落とせます。

洗車機を使うなら知っておきたいポイント7選！

洗車機を使う際に知っておくべきポイントを7つ紹介します。

1.コーティング施工後は1ヶ月洗車NG！

コーティング施工後は、1か月ほど洗車を控えるのが基本です。

なぜなら、被膜は施工直後すぐには硬化せず、定着までに時間がかかるためです。完全に硬化する前に洗車機や強い水圧を使うと、被膜を傷めるおそれがあります。

ただし、春先の花粉や黄砂が多い時期などは例外です。汚れがひどくなる前に、優しく水で流す程度の対応が推奨されます。

2. 基本は手洗い！洗車機を使いすぎない

コーティング車の洗車は、手洗いを基本とするのが理想です。

手洗いならブラシによる摩擦を避けられ、被膜へのダメージも最小限に抑えられます。さらに、細かな部分まで丁寧に洗えるため、仕上がりの美しさにも差が出ます。

洗車機の使用は便利ですが、頻度が高くなると被膜の劣化を招くおそれがあります。時間がないときだけ洗車機を活用し、日常的には手洗いを習慣づけることが、コーティング効果を長持ちさせるための重要なポイントです。

3.ブラシ洗車・ノンブラシ洗車かを確認する

洗車機を利用する際は、「ブラシの有無」を事前に確認しましょう。機種によってコーティングへの影響が大きく異なります。

• ブラシ洗車機
  回転ブラシで汚れを落とす方式です。
  洗浄力は高い反面、ブラシに付着した砂やホコリが原因で、コーティング被膜に細かい傷が入る可能性があります。
  
• ノンブラシ洗車機（ブラシレス）
  高圧水や泡で洗浄するタイプです。
  ブラシを使わないため摩擦が少なく、コーティング車へのダメージを抑えやすいのが特長です。

4.「撥水コース」や「ワックス洗車」は避けた方がいい

コーティング車には、撥水コースやワックス洗車はおすすめできません。

すでに施工によって撥水性や光沢は十分に備わっており、追加の処理は不要です。むしろ、こうした成分が被膜の上に重なると、本来の性能を妨げてしまうことがあります。

もしワックス洗車を選んでしまっても、すぐに大きな問題が出るわけではありません。今後は水洗いや中性シャンプー洗車に切り替えて、状態を整えていくことが大切です。

5.シャンプーの成分に注意する

コーティング車の洗車では、シャンプーの成分選びが重要です。

なかでも、コーティング剤やコンパウンド（研磨剤）を含むシャンプーは避ける必要があります。これらは一見すると効果的に思えますが、実際には被膜を傷つけたり、性能を低下させてしまうおそれがあります。

汚れを落とす目的で使っても、表面の保護機能を損なう結果になりかねません。コーティングの効果を長持ちさせるには、中性で研磨成分を含まないシャンプーを選ぶことが基本です。洗剤の選び方ひとつで、仕上がりや耐久性が大きく変わってきます。

6.洗車後は必ず拭き上げ！自然乾燥はNG

洗車後は、必ず拭き上げを行ってください。

水滴を残したまま自然乾燥させると、汚れやホコリが付着しやすくなり、せっかくのコーティング効果を損なう原因になります。とくに日差しの強い日は、水分が急速に乾いてウォータースポットが残りやすくなります。

コーティング施工車は撥水性に優れていますが、それでも濡れた状態を放置すれば美観に悪影響を及ぼします。

7.炎天下の洗車は避ける

洗車、炎天下を避けて行いましょう。

強い日差しの下ではボディ表面の温度が急上昇し、水分がすぐに蒸発してしまいます。その結果、シミやムラ、イオンデポジットなどが発生しやすくなります。また、シャンプー成分が乾いて定着すると、拭き取り跡が残る原因にもなります。

炎天下では作業中の集中力も落ちやすく、誤って傷をつけたり転倒するリスクも高まります。洗車は朝方や夕方など、涼しい時間帯を選ぶことをおすすめします。

コーティング車は手洗い洗車がベスト！手洗い洗車できる場所は？

コーティング車の状態をきれいに保つには、やはり手洗いが1番です。

ここでは、手洗い洗車ができる場所とそれぞれの特徴について紹介します。

• 自宅
• コイン洗車場
• ガソリンスタンド
• 自動車整備工場

自宅

自宅に洗車できるスペースがあるなら、手洗いは自宅で行うのがおすすめです。

施設を使わずに済むので経済的ですし、時間を気にせずじっくり作業できます。コーティング車のように丁寧なケアが求められる場合でも、自分のペースで落ち着いて洗える点は大きなメリットといえます。

ただし、マンションやアパートの共用駐車場では注意が必要です。水や泡が周囲に飛び散ると、思わぬトラブルにつながることもあります。

コイン洗車場

コーティング車を手洗いする際、コイン洗車場は便利な選択肢のひとつです。

高圧洗浄機を使って汚れをしっかり落とせるうえ、水洗いからシャンプーまで複数の洗車コースが用意されています。

料金も比較的リーズナブルで、短時間で効率よく作業できる点が魅力です。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、手洗い洗車が可能な場合があります。

店舗によっては、スタッフが丁寧に仕上げてくれるサービスを提供しており、コーティング車でも安心して任せることができます。細かい部分まできちんと洗ってもらえるため、仕上がりにこだわりたい方には特におすすめです。

自動車整備工場

コーティング車の洗車を任せるなら、自動車整備工場もおすすめです。

整備とあわせて手洗い洗車を依頼できる工場もあり、技術面でも安心感があります。特に、車を購入した場所であれば、点検時などに洗車をサービスとして受けられるケースもあります。

ただし、すべての工場が対応しているわけではないため事前に確認が必要です。仕上がりや信頼性を重視するなら、整備工場での洗車も検討してみてください。

コーティング車の手洗い洗車はプロに任せるのが安心！

結論、コーティング車の手洗い洗車はプロに任せるのが安心です。

自分で丁寧に洗ったつもりでも、知らないうちに細かい傷がついてしまうことがあります。そうしたリスクを避けたいなら、専門の技術を持つプロにお願いするのが確実です。

プロに依頼する最大のメリットは、コーティングを傷めない洗い方を熟知している点にあります。専用の道具や高品質な洗剤を使い、ボディ全体をムラなく丁寧に仕上げてくれるため、洗車後の美しさにも差が出ます。自分では手が届きにくい部分までしっかりケアしてもらえるのも、プロならではの魅力です。

ただし、セルフ洗車に比べて費用がかかることや、店舗によっては予約が必要な場合もあります。それでも、仕上がりの美しさや被膜の保護を重視するなら、プロの手洗い洗車を検討してみましょう。特にコーティング施工直後のメンテナンスにはおすすめです。

コーティング車の洗車機に関するよくある質問

コーティング車の洗車機に関するよくある質問を3つ紹介します。

コーティング施工後は、いつから洗車機を使ってもいい？

コーティング施工後に洗車機を使用する場合は、被膜が完全に硬化するまで待つことが重要です。目安としては施工から約1か月。

硬化前に洗車機を使うと、ブラシの摩擦などで被膜を傷つけるおそれがあります。水洗いも含め、洗車は十分に乾燥・定着してから行いましょう。

コーティング施工車はどれくらいの頻度で洗車する？

コーティング施工車は、1〜2週間に1回の頻度で洗車するのが理想です。汚れが蓄積すると被膜の劣化につながるため、定期的な洗車がコーティングの保護力を維持するポイントになります。

洗車機の使用は避け、できるだけ手洗いで丁寧に仕上げることをおすすめします。

ガラスコーティング車も洗車機を使っていいの？

ガラスコーティング車でも、被膜が硬化していれば洗車機の使用は可能です。

ただし、コース選びには注意が必要です。撥水コートやワックス洗車は避け、水洗いコースを選ぶようにしましょう。また、ブラシの素材によっては被膜を傷つけるおそれもあります。施工直後は硬化が不十分なため、洗車機の使用は控えるのが賢明です。

できる限り手洗いで仕上げることをおすすめします。

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コーティング車の洗車は、繊細なケアが必要だからこそ、信頼できるプロに任せたいところです。

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