フェラーリのメンテナンスは「ディーラー」「整備工場」どちらがオススメ?費用や特徴を徹底解説!

フェラーリは、美しいデザインと圧倒的なパフォーマンスで世界中の車愛好家を魅了するイタリアの自動車メーカーです。その性能を長く維持し、常に最高の状態で楽しむためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特にフェラーリのような高性能スポーツカーでは、メンテナンスが車の寿命や走行性能に直接影響を与えるため、ディーラーや整備工場の選択は非常に重要です。

本記事では、フェラーリのメンテナンスに関する基本的な知識から、必要なメンテナンス項目や費用、さらにディーラーと整備工場の比較について詳しく解説します。

目次

1. フェラーリメンテナンスの基本

フェラーリの性能を最大限に引き出すためには、フェラーリが推奨する純正メンテナンスを受けることが不可欠です。

フェラーリのエンジンやトランスミッションなどは、他の車とは一線を画する高度な技術が採用されており、定期的なメンテナンスを怠ると、重大な故障に繋がる可能性があります。

フェラーリ純正メンテナンスでは、専門技術者によるエンジンオイルやブレーキシステムのチェックがおこなわれ、これにより車両の安全性と走行性能が維持されます。

1-1. フェラーリの純正メンテナンス

フェラーリには「7年間メンテナンスプログラム」と「Ferrari Premiumプログラム」2つのメンテナンスプランが用意されています。

7年間メンテナンスプログラムでは、新車購入から7年間、すべての定期的なメンテナンスを保証する純正メンテナンスプログラムを提供しています。このプログラムには、以下の項目が含まれます。

エンジンオイルとフィルターの交換: エンジンの効率と性能を維持するために、定期的なオイル交換が行われます。

ブレーキフルードの交換: ブレーキシステムの安全性を確保するため、定期的に交換されます。

その他の純正部品の交換: 必要に応じて、純正の交換部品が使用されます。

車両に紐づくプログラムとなっており、転売された場合でも新しいオーナーに引き継がれるため、販売する時の価格が高くなる可能性があります。メンテナンスは、フェラーリのトレーニングを受けたディーラースタッフによって行われるため、車両の効率性、パフォーマンス、安全性を最高レベルに保つメンテナンスを実施してくれます。

さらに、フェラーリには「Ferrari Premium」というメンテナンスプログラムを提供しています。

こちらのプログラムでは、車両を完璧な状態に維持するための予防メンテナンスプログラムで、特定のモデルに適用されます。

経時摩耗が発生するコンポーネントの交換が可能で、フェラーリ純正コンポーネントのみを使用します。

これらのプログラムにより、フェラーリオーナーは長期間にわたり安心して車両を利用できるようになっています。

定期的なメンテナンスを通じて、車両の市場価値も保たれることが期待されます。

1-2. メーカー推奨のメンテナンススケジュール

フェラーリのディーラーでは、各モデルに対して詳細なメンテナンススケジュールが提供されています。

このスケジュールは、車両の走行距離や使用状況に応じて設定されており、たとえば、フェラーリ296GTBの場合、以下のようなスケジュールが推奨されています。

・1年目または10,000km: ベーシックメンテナンス(エンジンオイルの交換、ブレーキパッドの点検・交換など)

・2年目または20,000km: インターミディエイトメンテナンス(オイルフィルターの交換、冷却システムの点検など)

・3年目または30,000km: メジャーメンテナンス(タイミングベルトの交換、トランスミッションのオーバーホールなど)

上記のメンテナンスをおこなうことにより、フェラーリの持つパフォーマンスを常に引き出してくれます。

他にも、車両の故障リスクを最小限に抑えられ、事故やトラブルの防止にもつながるため、上記のメンテナンスが推奨されています。

1-3. フェラーリで故障が多い部分

フェラーリはその技術力の高さで知られていますが、高性能ゆえにいくつかの部分で故障が発生しやすいことがあります。

特に以下の3つの部分については、フェラーリオーナーが注意すべきポイントです。

エアオイルセパレーター: エンジンオイルの蒸気を分離する役割を持ちますが、経年劣化により故障することが多く、エンジンのアイドリング不調やオイル消費の増加といった症状が現れることがあります。

ウォーターポンプ: エンジン冷却水を循環させる部品であり、シール部分が劣化すると水漏れが発生し、エンジンのオーバーヒートを引き起こす可能性があります。

サスペンション部品: フェラーリの優れた走行性能を支えるサスペンションは、走行条件によっては劣化しやすく、特に過酷な使用環境では故障のリスクが高まります。

これらの部品は、定期的な点検と適切なメンテナンスをおこなうことで、故障を未然に防ぎ、フェラーリの走行性能を維持できます。

2. フェラーリメンテナンスをディーラーと整備工場で比較

整備工場のイメージ画像

フェラーリのメンテナンスを依頼する際、ディーラーと独立系整備工場のどちらを選ぶかは、オーナーにとって大きな決断です。両者の違いを理解することで、より適切な選択ができるでしょう。

2-1. メリット・デメリットの比較

フェラーリのメンテナンスを、ディーラーと整備工場で比較すると以下のようになります。

項目ディーラー整備工場
料金高額になる低コストで抑えられる可能性がある
待ち時間長くなる可能性がある比較的短い場合が多い
使用部品純正部品の使用が保証される純正部品以外を使う可能性がある
保証対応確実工場による
柔軟性融通が利きにくい場合がある柔軟な対応が可能

ディーラーは、フェラーリの純正部品を使用し、最新の技術情報に基づいた確実なメンテナンスを提供する一方で、コストが高額になりやすい傾向があります。

一方、整備工場では、費用を抑えつつ柔軟なサービスを提供することが可能ですが、使用される部品や技術者のスキルに依存するため、工場選びが重要です。

安く丁寧にメンテナンスをおこないたい場合は、信頼できる整備工場を見つけるのがおすすめです。

2-2. ディーラー・整備工場どちらがオススメ?

ディーラーでのメンテナンスが向いているのは、純正部品にこだわりたい方や、確実な保証対応を重視する方です。特に新車や保証期間内の車両を所有している場合、ディーラーでのメンテナンスが推奨されます。

一方、整備工場は、コストを抑えたい方や、メンテナンス内容に柔軟な対応を求める方に適しています。整備工場では、純正部品以外の選択肢も検討できるため、オーナーの希望に応じたカスタマイズが可能です。

前項でディーラーと整備工場のメリット・デメリットを示しましたので、ディーラーが向いてる方の特徴と整備工場が向いてる方の特徴を紹介します。

それぞれで、メリットとデメリットはあるので、自分が何を優先したいかが重要です!

3. フェラーリに必要なメンテナンス項目

フェラーリの性能を維持するためには、以下のメンテナンス項目が重要です。これらの項目は、走行距離や使用条件に応じて定期的に実施することが推奨されます。

3-1. エンジンオイル交換

エンジンオイルは、エンジン内部の冷却・清浄を行うために非常に重要な潤滑油です。

交換頻度: 10,000km~15,000kmまたは年1回
費用目安: 約7,000円

エンジンオイルは、エンジン内部の冷却、清浄、潤滑を行う重要な役割を果たします。高回転・高出力で使用されるフェラーリのエンジンでは、オイルの劣化が早いため、一般的な車よりも頻繁な交換が推奨されます。適切な粘度と品質のオイルを使用することで、エンジンの性能と寿命を維持します。

3-2. オイルフィルター交換

オイルフィルターは、エンジンオイルに混入した不純物を除去する役割を果たします。

交換頻度: エンジンオイル交換時に同時交換
費用目安: 約1,500円

オイルフィルターは、エンジンオイルに混入した不純物を除去する役割があります。フィルターが劣化すると、不純物がエンジン内部に蓄積し、摩耗や故障の原因となる可能性があるため、オイル交換時に同時に交換することが推奨されます。

3-3. タイヤ交換

タイヤは、フェラーリの高性能を支える重要な部品です。

交換頻度: 年2回(夏タイヤと冬タイヤの交換)
費用目安: 約10,000円

フェラーリの高性能を支えるために、適切なタイヤの選択と交換が必要です。季節に応じたタイヤを使用することで、安全性とパフォーマンスを最大化します。

3-4. ブレーキパッド交換

ブレーキパッドは、ブレーキディスクと接触して車両を減速させるための重要な部品です。

交換頻度: 30,000km~50,000kmが目安
費用目安: 約12,000円(前後セット)

ブレーキパッドは、ブレーキディスクと接触して車両を減速させる重要な部品です。摩耗するとブレーキの効きが悪くなり、制動距離が延びるため、事故のリスクが高まります。定期的な点検と交換が必要です。

3-5. クーラント交換

クーラントは、エンジンを適切な温度に保ち、オーバーヒートを防ぐための冷却液です。

交換頻度: 2年ごとまたは30,000kmごと
費用目安: 約10,000円~15,000円

クーラントは、エンジンを適切な温度に保ち、オーバーヒートを防ぐための冷却液です。劣化すると冷却性能が低下し、エンジンのオーバーヒートのリスクが高まります。定期的な交換が必要です。

3-6.  ウォーターポンプ交換

ウォーターポンプは、エンジン冷却水を循環させる重要な部品です。

交換頻度: 約60,000kmから100,000kmごとの交換が推奨されます。シール部分が劣化すると水漏れが発生することがあります。

費用目安: 約20,000円~50,000円

ウォーターポンプが劣化すると、エンジンの冷却性能が低下し、オーバーヒートのリスクが高まります。定期的な点検と交換が必要です。フェラーリのなかでも壊れやすい部品となるので、定期的に確認してもらうようにしましょう。

3-7. 高額メンテナンス①「クラッチ交換」

クラッチは、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達する重要な部品であり、フェラーリの走行性能に直接影響を与えます。

交換頻度: 使用状況により異なるが、50,000km~100,000kmが目安
費用目安: 約150,000円

クラッチは、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達する重要な部品です。摩耗すると、動力の伝達が不完全になり、加速性能が低下します。

特に高性能車では、クラッチのメンテナンスが重要であり、定期的な交換が推奨されます。

3-8. 高額メンテナンス②「サスペンション交換」

サスペンション部品は、フェラーリの高性能を支えるために重要な部品です。

交換頻度: 使用条件によって異なる。
※過酷な使用環境では劣化が早まるため、定期的な点検が推奨されます。
費用目安: 部分的な交換で約40,000円~ 全体交換で10万~40万円程度

サスペンション部品の劣化は、車両の安定性や乗り心地に直接影響します。そのため、交換となると高額になる場合が多いです。

特にフェラーリのようなスーパーカーでは、悪路を走行するとサスペンションに負荷がかかりやすいため、走行環境をご自身で調整することも重要です。

4. 自宅でできる簡単なチェック項目と手順

フェラーリオーナーの中には、自宅での簡単なメンテナンスチェックを行いたいと考える方もいらっしゃるでしょう。以下は、自宅でできる簡単なチェック項目です。

  • タイヤ空気圧: 月に1回程度タイヤが冷えている状態で空気圧をチェックし、適正な空気圧を保つことが重要です。

フェラーリが推奨する空気圧は、ドアピラーやオーナーズマニュアルに記載されています。

  • エンジンオイルレベル: 平坦な場所に車を停め、エンジンを切った後、数分待ってからオイルディップスティックでオイルレベルを確認します。

オイルレベルが適正範囲内にあるかチェックしましょう。

  • 冷却水レベル: エンジンが冷えた状態で、リザーバータンクの水位が「MIN」と「MAX」の間にあることを確認します。冷却水が不足している場合は、指定の冷却水を補充します。
  • ウィンドウォッシャー液量: タンク内の液量を目視で確認し、必要に応じて補充します。冬季には凍結防止剤入りのウォッシャー液を使用することが推奨されます。
  • 各種ライトの点灯: ヘッドライト、テールライト、ウインカー、ブレーキランプが正常に点灯するかを確認します。ライトが切れている場合は早急に交換しましょう。
  • ワイパーブレード: ブレードのゴム部分に亀裂や劣化がないか確認し、拭き取り性能が低下している場合は交換します。

自宅での定期的なチェックは、フェラーリのパフォーマンスを維持するために重要です。異常が発生した場合は、早めにプロにご相談してすぐに対応するようにしましょう!

URBAN GARAGEでも、すぐに対応させていただきますのでお気軽にご相談ください。

5. フェラーリのメンテナンスに必要な費用

フェラーリはスーパーカーのためメンテナンス費用は一般的な自動車よりも効果があります。しかし、メンテナンスを怠ると高額な修理や性能の低下につながる可能性があります。

フェラーリのメンテナンス費用は、ディーラーでのプランから整備工場での選択まで、さまざまな要素によって異なります。必要な費用やコストを抑えるために日常的におこなうべき点検などをご紹介します。

5-1. フェラーリディーラーの場合

フェラーリディーラーでは、各モデルに応じたメンテナンスプランが提供されています。例えば、フェラーリF8トリブートでは、3年プランで約100万円、5年プランで約150万円と高額ではありますが、ディーラーならではの高品質なサービスが受けられます。

定期点検やオイル交換、ブレーキシステムの点検など、車両の寿命を延ばすための包括的なサポートが含まれており、長期的に見て費用対効果が高いと言えます。

5-2. メンテナンスコストを削減する方法

フェラーリの維持費は決して安くはありませんが、以下の方法でコストを適切に管理することができます。

① 定期的なメンテナンスの実施

小さな問題を早期に発見し、大きな故障を予防することで、長期的にはコストを抑えられます。

例えば、エアフィルターの定期交換を怠った場合、エンジンの性能低下や燃費悪化を招く可能性があります。

そのため、日常点検だけではなく、プロに定期的に点検を依頼することが結果的にメンテナンスコストの削減にもつながります。

② 純正部品と互換部品の使い分け

安全性に直結する部品は純正品を使用し、それ以外の部分では高品質な互換部品を選択することで、コストを削減できます。ブレーキパッドやオイルフィルターなど、交換頻度の高い部品については、互換部品を検討するのも一つの手です。

③ 信頼できる整備工場の利用

フェラーリの専門知識を持つ整備工場を利用することで、ディーラーに匹敵する高品質なサービスを、より低価格で受けることができます。整備工場では、オーナーの要望に応じたカスタマイズやアドバイスを提供してくれることが多く、長期的な信頼関係を築くことができます。

5‐3. フェラーリの修理はURBAN GARAGEにお任せ!

URBAN GARAGEは、フェラーリなどのスーパーカーの修理やメンテナンスに自信がある整備工場です。整備工場のメリットである柔軟性を最大限に活かして、これまで多くのお客様の大切な車を整備させていただきました。

高品質な部品と高度な技術で、お客様の大切なフェラーリをベストコンディションに保てるようにサポートさせていただきます。また、コストパフォーマンスにも優れており、オーナーの皆様にとって最適なメンテナンスプランをご提案します。

詳しい費用やサービス内容については、お気軽にお問い合わせください。

6. ポルシェのメンテナンスを適切にしよう!

フェラーリのメンテナンスは、安全性と走行性能を維持するために欠かせません。

本記事では、フェラーリの定期点検の重要性や、主要なメンテナンス項目とその費用について詳しく解説しました。

ディーラーと整備工場の選択は、個々のニーズや優先事項によって異なりますが、いずれにせよ、信頼できるメンテナンスパートナーを見つけることが重要です。

URBAN GARAGEでは、フェラーリの修理・メンテナンスをはじめ、オーダーメイドホイールの作成やコーティングなど、車をより魅力的にするための多彩なサービスを提供しています。

何かお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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