車の凹みは修理が必要！修理にかかる費用や注意点を車屋が解説！

車に凹みが発生している場合、見た目が損なわれるため修理したいと感じるものです。また、凹み部分の塗装が剥がれている場合、錆が発生する可能性があるため車の維持という観点でも修理した方が良い事象です。

では、実際に車の凹みを修理する場合、どのような方法で対応すれば良いのでしょうか？本記事では、車の凹みを修理する方法と依頼先、そしてかかる費用や注意点について解説します。

車に凹みが発生していることによる影響は？

車に凹みが発生していることによって、様々な悪影響があります。代表的な影響として、以下の点が懸念されます。

それぞれの影響について、詳しく解説します。

錆が発生するリスクがある

車の凹みを放置しておくと、錆が発生するリスクがあります。

これは、凹み部分の塗装が剥がれている場合が多く、本来は水分をボディ内部の金属に侵入しないように防止している作用が失われるためです。

錆びの進行を防止する意味でも、凹みを直して塗装が剥がれた箇所を早急に修復する対応が必要です。

売却時にマイナス査定となる

凹みが発生している車を売却する際、見た目が損なわれているためマイナス査定となってしまう可能性が高いです。

1cmに満たない小さな凹みの場合、査定額に影響がない場合が多いです。しかし、1㎝以上の凹みがある場合はマイナスになることは免れません。

車検に通らない可能性がある

車に凹みが発生している場合、状態次第で車検を受けても通らない可能性があります。

例えば屋根に大きな凹みがある車の場合、走行をすること自体困難であると同時に、運転に支障があると判断されて車検に通る可能性は限りなく低いです。

また、凹みの箇所から錆が発生してボディに穴が空いているなどの場合も、車検に通らない可能性が高まります。

運転に対する意識が低下することも

車に凹みがある場合、運転に対する意識が低下してしまうリスクがあります。

新車状態の場合、傷などが発生しないように慎重に運転するものです。

しかし、一度凹みなどが発生してしまうと気が緩みがちとなって荒い運転となってしまう可能性があります。

さらなる傷などの発生の可能性が高まると同時に、交通事故を発生させると補償などの対応や行政罰・刑事罰の対象となるケースもあるので注意が必要です。

車に発生している凹みの直し方は2種類

車に発生している凹みを直す場合、主に以下2つの方法で修理可能です。

業者に依頼する場合、修理費用を支払って対応してもらいます。カーディーラーや板金業者、カーショップなど様々な場所で修理対応してもらえます。

業者によって費用や出来栄えが異なるため、利用する業者選びは慎重に行う必要があります。修理に対する知識や技能、工具類が揃っていれば凹みの状態次第では自分で修理することも可能です。

業者に依頼する場合と自分で修理する場合で、それぞれにメリットとデメリットがあります。

業者に修理してもらうメリットとデメリット

ここでは、車の凹み業者に修理してもらうメリットとデメリットについて解説します。

業者に依頼するメリット

業者に依頼するメリットとして、次の2点が挙げられます。

各メリットの詳細は、以下の通りです。

綺麗な状態に仕上げてもらえる

凹みの修理を業者に依頼すると、綺麗に仕上げてもらえる点が魅力です。業者の場合、修理のプロが丁寧に仕上げるため、元通りの状態まで修復できる場合が多いです。

また、錆が発生している場合も除去して、これ以上の悪化を防止する処置を施してもらえます。さらに、塗装が必要な場合は元のカラーリングに合わせた調色が可能であり、違和感なく仕上げてもらえます。

手間がかからない

業者に車の凹みの修理を依頼する場合、手間がかからないメリットがあります。自分で修理する場合、慣れていないと修理完了まで時間がかかるものです。

しかし、業者の場合は専用治具などを用いて、スキルがあるスタッフがスピーディーに対応してもらえるため、短時間で修理できる場合が多いです。

業者の混み具合によっては時間がかかることがあるものの、自分で対応する時間をとる必要がなく修理できる点はメリットとなります。

業者に依頼するデメリットはある？

凹みの修理を業者に依頼することによるデメリットは、以下の2点です。

各デメリットの詳細は、以下の通りです。

費用が高くなりがち

凹みの修理を依頼すると、修理代が高くなりがちです。これは、技術料などがかかってしまうためであり、自分で修理するよりもどうしても費用が高くなる傾向にあります。

費用対効果をよく考えて、業者に依頼するかどうかを決めましょう。

保険を適用する場合等級が下がってしまう

凹みの修理に保険が適用できる場合、保険を利用して修理すると等級が下がり保険料が高くなる可能性があります。

凹みが発生した原因と任意保険の保障内容次第では、保険を適用して安く修理可能です。

しかし、等級が下がって保険料が高くなると、トータルで考えた場合に保険を適用しないで修理した方が良い場合もあるため、慎重な判断が必要となります。

車の凹みを自分で修理するメリットとデメリット

ここからは、車の凹みを自分で修理する場合のメリットとデメリットを紹介します。

自分で修理するメリット

自分で凹みを修理する場合のメリットは、以下2点です。

それぞれのメリットについて、解説します。

費用を安く抑えられる

自分で凹みの修理を行うことで、費用面を安く抑えられるメリットがあります。簡単な凹みであれば、修復のための専用道具を揃えても数千円程度しかかかりません。

錆びを伴う凹みの場合はスキルやテクニックが必要になるものの、業者に依頼するよりはるかに安く修理できる点は魅力です。

修理するタイミングを自分で選べる

自分で凹みを修理することで、修理するタイミングを自分でコントロールできるメリットがあります。

業者に修理を依頼する場合、自分の都合だけでは修理するタイミングを選べず、依頼する業者で空いている日時に予約する必要があります。

そこで、自分で修理することで自分の空き時間を見つけて対応できるため、より早く修理が完了する可能性が高まります。

自分で修理するデメリット

自分で凹みを修理する場合のデメリットとして、以下の2点があります。

各デメリットについて、見ていきましょう。

仕上がり状態が業者と比べて劣る

自分で凹みを修理する場合、仕上がり状態は業者に依頼する場合と比較して劣るケースが多いです。

引っぱれば簡単に元に戻るレベルの凹みであれば仕上がりに差が出ないものの、特に錆が発生している場合は塗装なども必要となり高い技術力が必要です。

車の外観にこだわる人にとって、明らかに修復したことが明らかな状態な仕上がりとなることは避けたいため、自分での修理はおすすめできません。

また、見た目を損なうことで車を売りたい場合にも査定額が下がる悪影響もあります。

傷などを発生させるリスクがある

車の修理に慣れていない人が凹みの修理を行うと、違う箇所に傷を発生させるなどの二次災害を発生させるリスクがあります。

また、誤った方法で修理を進めることにより修復が困難な状態になってしまう可能性もあるのです。

さらに、最近の車は高性能な安全装置を装備していることが一般的となっています。その中で、自分で修理している中でセンサーに接触して位置がずれるだけでも、後に正しく動作しなくなるリスクがあるため注意が必要です。

自分で車の凹みを修理する4つの方法

車に発生した凹みを自分で修復したい場合、主に以下4つの方法で対応可能です。

各修理方法について詳しく解説するので、自分で修理しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

市販のリペアキットを使用する

凹みを修理するためにスタンダードな方法として、市販されているリペアキットを購入して使用する方法です。リペアキットとは吸盤式工具のことで、凹んだ箇所に吸盤を吸着させて、引っぱることで凹んだ箇所を元の位置に戻せます。

リペアキットは数千円ほどで入手可能であり、特別な技術が無くても比較的簡単に修理できる点が魅力です。

パテで凹んだ部分を埋める

凹んだ箇所はそのままにしておき、パテで埋めて平らにする方法もあります。流れとしては、最初にボディの汚れを落とした上で凹んだ箇所にある傷を耐水ペーパーで削って、塗料を落とします。

続けて、シリコンオフスプレーで脱脂した上で凹んだ箇所を埋めるようにパテをヘラで塗った後、パテを乾かしてください。

そして、耐水ペーパーでパテをボディラインに合わせて研磨して形状を整えて、最後にスプレーを塗布すれば完了です。凹みが見られる箇所に傷が発生している場合、板金を塗装しなければなりません。

凹みを修復した上で、その後にパテ埋めを行って下地や塗装、磨きなどを行う必要があり、専用工具を用意する必要があります。

ハンマーを用いて裏側から叩く

多少強引な方法になるものの、ハンマーで叩いて打ち出すことで凹みを解消する方法があります。車の凹みを叩いて修理する場合、ある程度強度があるハンマーが必要です。

ヘッドの軸に鉄芯が入っている樹脂製ハンマーを使用すれば、強度があり叩いた場所に傷などが発生しにくいためおすすめです。

凹みが発生している個所の裏側にハンマーで叩くほどのスペースがない場合、スペースを確保するため内装の着脱が必須です。

内装を着脱するためには別途専用工具が必要となり、専用工具でう着脱できても内装を元に戻せなくなるリスクがあめ注意してください。

ドライヤーやお湯で温める

樹脂製のバンパーが凹んだ場合は、ドライヤーで凹みが発生している箇所を加温して修復できるケースがあります。熱で素材が柔らかなった部分を、裏側から押すことで形成していきます。

裏側から押すことができない場合、吸盤などを用いて表面から引っ張ることで修復可能です。別の方法として、加温した後に冷却スプレーで冷やす方法もあります。

これは、熱と冷却を交互に何度か加えることで元の形に戻ろうとする力が働くことを利用する方法であり、金属素材では利用できないため注意してください。

凹みの修理を依頼できる業者

車の凹みを業者に修理する場合、以下の業者に依頼できます。

各業者の特徴について、解説します。

カーディーラー

カーディーラーで購入した車が凹んだ場合、ディーラーに依頼すると良い場合があります。特に、メーカー保証やディーラー保証に加入しているケースでは、ディーラーでの車修理がお得です。

カーディーラーの場合、高い品質基準を維持しており、純正パーツを使用するので安心かつ高品質な修理を期待できます。また、顧客対応力が高く修理までの期間は代車を提供してもらえるなどのサービスを受けられるケースもあります。

一方、高いクオリティを維持するために修理費用が高くなる傾向があり、メーカー保証やディーラー補償が無い場合は大きな負担がかかる点がデメリットです。

また、純正パーツが生産終了などで確保できない場合、修理対応を断られるケースもあります。

カー用品店

カー用品店では、ディーラーよりも安く修理対応してもらえるケースが多いです。これは、自社で販売しているパーツなどを用いることで、コストダウンを図っているためです。

一方、修理の品質や見積もりにバラツキがある傾向にあり、信頼できるカー用品店を見つけて依頼する必要があります。

板金塗装業者

板金塗装業者に凹みの修理を依頼する場合、仕上がりが綺麗な場合が多いメリットがあります。

板金塗装では、フレームが変形するような大きな損傷が発生していても、綺麗に修復できるだけの技術力を兼ね備えているケースが多く、凹みについても綺麗な仕上がりが期待できます。

板金塗装業者に依頼する場合、他の業者が用いる修理方法よりも工数がかかる修理となるため、修理完了までに時間がかかりがちです。また、板金業者の技術力次第で元のボディカラーとの差が生じて不自然な仕上がりとなってしまうケースがあります。

自動車整備工場

自動車整備工場で凹みの修理を依頼することで、修理費用の節約やプロによる仕上がり、そして幅広い車種に対応できる点がメリットとなります。ディーラーよりも費用を抑えられるケースが多く、経験豊富な整備士が対応するので仕上がりの品質も期待できます。

さらに、ディーラーでは対応が難しい車種や、部品交換ではなく修理で対応できるケースも多いです。

一方、費用と時間がかかる傾向にあり、修理の仕上がりに差が出る可能性があります。

業者に凹みの修理を依頼する場合にチェックしたいポイント

業者に凹みの修理を依頼するにあたり、チェックしたいポイントや理解したいポイントとして、以下が挙げられます。

各ポイントについて、詳しく解説します。

業者で対応できる凹みの種類と手法

業者で対応できる凹みの種類については、基本的にどのようなものでも対応可能です。しかし、修復が難しい場合は新しい部品に交換する対応が必要になる場合があります。

凹み修理の主な手法としては、以下2つの方法が用いられます。

各手法の特徴について、詳しく解説します。

デントリペア

デントリペアとは、車に発生している凹みに対して裏から何百回も細かく押し出すことによって、表面を綺麗な状態とする技術のことを指します。

デントリペアは、正式には「ペイントレスデントリペア」と呼び、基本的に表面を触らずに修復します。よって、塗装を剥がすことなく修理ができず修復に伴うダメージが発生しにくいのが特徴です。

しかし、以下のような凹みに対してデントリペアを適用できません。

• 大きな凹み
• 塗装が剥がれている凹み
• 傷が深い凹み

以上より、デントリペアは短期間かつ安価に凹みを修復できる反面、すべての凹みに対応できるわけではないため、凹みの状態を業者に確認してもらった上で適用可否を判断しましょう。

板金塗装

板金塗装とは、一度塗装を剥がして板金修理を行って再塗装する修復方法です。板金とは、車のボディに発生した凹みなどのダメージを、パーツ交換することなく元の状態に修復する作業のことを指します。

主に、専用の工具や技術を使用して凹んでいる個所を元の形に戻す作業を行います。

板金塗装の場合、デントリペアでは対応できない大きな凹みが発生している場合や、塗装が剥がれているケースでも対応可能です。しかし、費用と時間がかかる傾向にあり、仕上がりに色の差が生じるケースもあります。

凹み修理費用の相場

凹みを業者に修理してもらう場合、凹みの範囲と状態によって費用が異なります。

凹みが15cm以下と比較的小さめの場合は、45,000円から55,000円程度が目安となります。一方、車同士が接触したケースや大きな障害物にぶつけてしまった場合、凹みの範囲が大きくなりがちです。

50cmから60cmほどの大きな凹みが発生している場合の修理費用は、70,000円から100,000円程度が目安です。もし60cmを越える凹みの場合、100,000円を超えてしまう場合も少なくありません。

特に、ボンネットやトランクフード、ルーフに発生した凹み修理は高くなる傾向にあります。

凹み修理にかかる時間

凹みの修理を業者に依頼する場合、どの程度時間がかかるのかを把握しておくことも重要です。これは、期間次第では代替の交通手段を確保しなければならないためです。

凹みの修理にかかる時間は、凹みの度合いや場所によって以下のように異なります。

凹みの状態	修理にかかる期間
小さな凹み（5cm程度）	半日～1日
大きな凹み（20cm以上）	2日～5日
バンパーの凹み	1日～3日
ドアの凹み	1日～5日
クォーターパネルの凹み	5日程度
部品交換が必要な場合	2日～1週間以上

程度の軽い凹みであれば1日程度で修理できる反面、部品交換が必要な場合は1週間以上かかる場合があります。

また、上記はあくまでも修理に着工してからの期間であり、業者内での込み具合によってはさらに時間がかかることを見込んでおきましょう。

凹み修理の保険適用

車の凹みを修理する際、車両保険を適用できるケースがあります。加入している保険の種類や凹みの原因、損傷の程度などにより、保険の適用可否が異なります。

一般的に、車両保険に加入している場合は事故や自然災害による凹みは補償の対象となることが多いです。

一方、自損事故や契約内容次第では補償されないケースもあります。

また、保険を適用できても等級が下がって保険料が上がる可能性があります。よって、修理費用と保険料の増額を比較し、どちらがお得か検討しましょう。

業者に凹みの修理を依頼する場合の注意点

業者に車の凹みの修理を依頼する場合、注意すべきポイントとして以下が挙げられます。

各注意点の詳細は、以下の通りです。

事前に業者との間で予算や仕上がり状態について会話する

業者に修理を正式に依頼する前に、事前に業者との間で予算や仕上がり状態について会話しておくことをおすすめします。凹み箇所の修理を依頼する場合、思わぬ高い金額になることも少なくありません。

そこで、業者に凹みの状態を確認してもらった上で、見積もりを取得して費用感を確認しましょう。

同時に、修理の出来栄えによっても費用が異なってくるため、どの程度の仕上がりを求めるのかについて業者との間で整合しておく必要があります。

保険適用要否について会話する

凹みの修理に対して、保険を適用して修理するかどうかは業者などと良く会話しておきましょう。保険を適用して修理することで、修理費用の補償を受けられるメリットがある反面、等級が下がってしまうリスクがあります。

等級が下がることで保険料がアップするため、保険適用には一長一短があるのです。

以上から、保険料がどの程度高くなるのかをシミュレーションし、保険適用すべきかどうかを判断しましょう。

凹みの修理ではなく買い替えも検討する

ある程度年式が経過した車の場合、凹みの修理よりも新しい車への買い替えを検討しましょう。既に乗り換えるタイミングを見極めている場合、多少見た目が損なわれることは我慢して乗り続けることも検討したいものです。

具体的には、新車登録から15年経過している場合や走行距離が10万kmをオーバーしており、30万円以上の修理費用が掛かる場合は買い替えることも念頭に置くと良いでしょう。

八王子周辺で凹みの修理ならURBAN GARAGEへ

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URBAN GARAGEでは、経験豊かなスタッフがお客様の大切な車をスピーディーかつ丁寧に修理させていただきます。

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まとめ

車に凹みが発生している場合、放置しておくと錆などの発生リスクがあるため、基本的には修理することをおすすめします。しかし、修理するためには費用が掛かるため、どのような方法で修理するかを冷静に判断する必要があります。

また、仕上がり状態にこだわりたい場合、修理技術に優れたスタッフがいる業者に依頼するのがおすすめです。

URBAN GARAGEでは、お客様の大切な車に発生した凹みに対して、高い技術力により綺麗に修復対応させていただきます。もし車の凹みでお悩みの場合、URBAN GARAGEまでお気軽にご相談ください！

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