「暑いのに冷房が効かなくてきつい」
「昨日まで冷房使えていたのに、急に効かなくなったのはなぜ?」
このような、車の冷房の突然のトラブルにお困りではありませんか?真夏になれば車内温度はサウナの中にいるような高温となり、冷房が効かないまま放置するのは熱中症のリスクを高めます。
冷房が効かない原因は主に6つあり、早めに原因を突き止め対処することが大切です。
本記事では、車の冷房が効かない原因や対処法、冷房を長持ちさせるコツを解説します。読むことで突然起こる車の冷房のトラブルを予防でき、快適なドライブを維持できるポイントがわかるでしょう。ぜひ参考にしてください。
冷房の風が冷たくなるメカニズム

車の冷房の風は、気化熱を利用して空気を冷却することで冷たい風が出る仕組みです。気化熱とは水分が蒸発する際に熱を奪い冷ます現象で、濡れた手を振ると手が冷たくなるのも気化熱です。
車の冷房装置の内では、液化と蒸発をサイクルさせることで、冷房機能が成立しています。コンプレッサーにより気体に圧をかけることで液化させて、また蒸発させる流れを繰り返しています。そのため、車の冷房内の液体は「冷媒」と呼ばれる、液体化しやすい特殊な液体が使われています。
車の冷房が効かない原因と対処法

急に車の冷房が効かなくなった場合、主に考えられるのは「ガス不足」です。しかし、その他にもさまざまな原因が考えられます。
- 冷房コンプレッサーが故障している
- 冷房フィルターが詰まっている
- 電装系が故障している
- 冷房配管に汚れが溜まっている
- A/CをONにしていない
以降で原因と対処法を併せて解説します。

URBAN GARAGEは、車のちょっとした違和感や不安にも親身に寄り添う“街のクルマ屋さん”。国家資格整備士が在籍し、エンジン・ブレーキ・電装系まで幅広く対応。わからないことがあれば何でも相談OK。専門的なこともわかりやすく丁寧にご説明します。「こんなことで相談していいのかな?」と思うことこそ大歓迎。あなたのカーライフを全力でサポートします!
URBAN GARAGE!

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冷房ガスが不足している
アイドリング時や日中の使用時に風が冷たくなりにくい症状がみられる場合は、ガス漏れの可能性が高いでしょう。
冷房に使用されるガスは、気化熱を発生させる役割があります。ガスの量が不足すると気化熱の変化が進まなくなるため、冷房が効かなくなります。そこで、冷房のガスが不足する原因を特定します。
考えられる原因は、走行中の振動による部品のずれ、冷房に関連する部品の劣化です。これらが要因となって配管の継ぎ目からガスが漏れ、量が徐々に減って冷たい風が出なくなります。
対処法は3つあります。
- ガスの補充
- 配管の修理
- 部品の交換
優先的に行う対処はガスの補充です。補充後に様子を見て問題が解決できない場合は、コンプレッサーや配管の修理・部品交換を行います。
コンプレッサーが故障している
ガスを補充しても症状が改善されない場合は、コンプレッサーの故障を疑います。冷房のコンプレッサーは気体を圧縮させて液化させる役割があるため、故障すると冷房が効かなくなります。
主な故障の原因は、コンプレッサー中に充填されているオイルの減少です。オイルが減少すると潤滑性能が低下して摩擦が生じるようになり、コンプレッサー内で焼き付きが発生します。
コンプレッサーから異音、焼き付き、圧縮不良がみられる場合は、コンプレッサーの交換が必要です。なお、焼き付きがある場合は、コンプレッサーに加えてレシーバードライヤーやエキスパンションバルブなど関連部品も交換する必要があります。
フィルターが詰まっている
フィルターは外気に含まれる花粉やゴミ、ホコリ、排気ガスを取り除く部品です。また、車内にきれいな空気を循環させる役目を持つため、フィルターに汚れが詰まっていると冷房の風にも影響を及ぼします。
フィルターに汚れが溜まっているかを判断したい場合は、冷房の風の出にくさと臭いをチェックしましょう。冷房や暖房の稼働中に臭いが気になれば、汚れている可能性があります。
このような場合は、冷房フィルターを交換しましょう。自分でフィルターを掃除しようとすると誤ってフィルターを破損させる可能性があるため、フィルターを掃除せずに交換する方法がが最適です。
電装系が故障している
エアコン機器には温度センサー(サーミスタ)やヒューズ、モーター系、リレーといった電装系の部品が備わっています。これらが故障するとコンプレッサーが作動しなくなるため、冷房が効かなくなります。
故障している部品を自力で見つけることは難しいため、プロに点検してもらう必要があります。なお、ヒューズは車種によっても異なるため、ついていない場合もあります。
電装系が故障している場合は、部品交換が必要です。部品によって費用が大きく異なるため、点検先や修理先に交換作業の見積もりを出してもらい、比較しましょう。
配管に部品・ガス・汚れが溜まっている
配管に詰まりが生じていると、冷房が効かなくなります。配管に詰まるものは以下があります。
- 部品
- ガス
- 汚れ
破損した部品が配管に詰まることがあります。たとえば、コンプレッサーのクラッチやペアリングなどの金属片です。
また、配管のガス溜まりは、部品の詰まりやエバポレーターの凍結によって起きます。改善するためには、原因を突き止めて適切な対処を施す必要があります。
配管にカビやほこり、オイルといった汚れが溜まることも原因の一つです。配管が詰まりを起こした場合は、いずれの場合も配管交換や清掃で対応します。
A/CをONにしていない

実は「A/CをONにしていなかった」ということも意外と多くあります。
現在の車は、A/CのスイッチをONにしなくても送風される機能が搭載されています。それにより、A/Cを押し忘れていることに気づかず、「冷房が効かない」と勘違いするケースです。
このような場合は、故障ではなくA/CのスイッチをONにするだけで冷房が効きます。コンプレッサーはA/CボタンをONにしないと作動しないため、A/Cのスイッチにあるランプが点灯しているか確認しましょう。

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修理に出すべき?チェックポイント

修理に出すべきか迷ったときは、以下を実践して確認してみましょう。
- 温度計を使って温度をチェックしてみる
- サービスバルブの圧力を測定してみる
- 内気循環を使用する
- フィルターの汚れをチェックする
一つずつ解説します。
温度計を使って温度をチェックしてみる
外気温が高く車内も暑くなっている時や、アイドリング時は冷房が効きにくくなります。そのため、環境が原因なのか、冷房が原因なのかを判断する必要があります。
調べるために、まずは温度計を用意しましょう。次に、冷房の設定温度を最低気温まで下げ、走行しながら温度計を車の冷房の吹き出し口に当てます。徐々に温度が下がれば冷房機能は正常です。もし、温度の変化がみられなければ冷房の点検・修理を検討しましょう。
サービスバルブの圧力を測定してみる
次にご紹介するのは、サービスバルブの圧力点検です。サービスバルブとは、圧力が測定できる部品です。高圧側と低圧側に専用の工具をつなぎ、圧力に問題がないかチェックできます。
もし、高圧側と低圧側の双方で低圧力がみられる場合は、ガス不足や配管の詰まり、本体の故障が考えられます。一方で、高圧側と低圧側の双方に高圧がみられる場合は、ガスの入れすぎ、もしくはコンデンサの不良が考えられます。
ただし、この方法は専門知識とスキルを必要とするため、プロに依頼しましょう。
内気循環を使用する
内気循環を使用する方法でも、冷房状態の確認が可能です。内気循環モードは、車内の空気を循環させる機能です。
まず、内気循環モードに切り替え、冷房の風量を最大にします。しばらくして涼しくなれば冷房機器は正常です。もし、車内の気温が変わらずなかなか冷えない場合は、冷房に問題があるため点検を受けましょう。
フィルターの汚れをチェックする
冷房が効かないと感じたら、フィルターを外して点検してみましょう。フィルター交換をすると、空気が流れるようになり冷房の効きが良くなる場合があります。
冷房フィルターは、一般的にグローブボックスの裏側についています。説明書に取り外し方法が掲載されているため、チェックしてみましょう。
なお、軽い汚れであっても水洗いはおすすめしません。繊維の奥に詰まったゴミまでは取り除けないため、新品への交換が最適です。
エアコン修理を依頼できる業者
修理の必要性が明確になった場合は、修理業者を探す必要があります。エアコン修理に対応している業者は以下のとおりです。
- カーディーラー
- 整備工場
- ガソリンスタンド
では、一つずつ解説します。

カーディーラー
カーディーラーは費用が高額になりやすいですが、純正品を扱っているため相互性が優れており、不良品、故障のリスクといった心配は抑えられます。また、カーディーラーに修理を依頼すれば、そのメーカーの知識に長けているため、安心して任せられる点も魅力です。新車の場合は保証が効き、無料で対応してもらえる点もメリットです。
ただし、ディーラーによっては電気系統を苦手とし、外注に修理依頼を出す場合があります。そのような場合は外注分の費用が余分にかかったり、車が戻ってくるまでに時間がかかったりします。
カーディーラーでの修理は、正規品による修理を受けたい方、安心感がほしい方、新車に乗っている方におすすめです。反対に、すぐに修理を完了させたい方や費用を抑えたい方は次に紹介する方法を検討しましょう。
整備工場
自動車整備工場は、町の整備工場やカーショップが持つ自社整備工場があります。一般的に整備工場は幅広い車の修理や点検を受け入れているため、エアコン修理にも対応しているところが多くあります。
整備工場に依頼すると、予算に合った交換部品を提案してくれる点がメリットです。リサイクル品や純正品、社外品から選択できるため、費用を抑えやすいでしょう。
ただし、工場によりスキルの差が大きいため、信頼できるところを探す必要があります。
自動車整備工場は、費用を抑えたい方におすすめです。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでもエアコン修理をしてもらえる場合があります。一つの地域でも複数店舗あるケースも多く、店舗が見つかりやすいため依頼しやすいでしょう。また、行きつけのガソリンスタンドがあれば気軽に相談しやすい点も魅力です。
修理費用はディーラーに比べるとリーズナブルです。ただし、プロの整備士が在籍していないケースや自社整備工場を持たない店舗もあります。そのため、複雑な修理は対応できないため断られることもあります。
ガソリンスタンドがおすすめな人は、安い価格で気軽に依頼できるところを探している方です。ただし、修理依頼ができない場合があることをあらかじめ知っておく必要があります。

車の冷房の修理にかかる費用・期間の相場
車のエアコン修理にかかる費用相場と修理期間を表にまとめました。
修理項目 | 費用相場 | 修理期間 |
ガス漏れ | ・冷房ガス本体2,000円 ・配管修理10,000~100,000円 | ・冷房ガスの補充のみ即日 ・部品交換・修理通常:3日〜1週間程度海上輸送あり:数週間 |
コンプレッサーの故障 | ・部品代100,000円 ・部品代(リビルト)30,000~60,000円 ・工賃10,000~30,000円 | 部品交換・修理通常:3日〜1週間程度海上輸送あり:数週間 |
ヒューズ切れ | 数百円/1個あたり | 部品交換・修理通常:3日〜1週間程度海上輸送あり:数週間 |
リレー | 1,000円前後 | 部品交換・修理通常:3日〜1週間程度海上輸送あり:数週間 |
なお、あくまで目安であるため、依頼先に正確な費用と修理期間を確認しましょう。
耐用年数・寿命はどのくらい?
カーエアコン機器の耐用年数は、一般的に5年〜10年といわれています。ただし、部品によって耐用年数・寿命は異なります。
冷房機能の要であるコンプレッサーは、税的な法律でいうと耐用年数は7年です。とはいえ、使用状況によっては10年程度まで寿命を延ばすことは可能です。コンプレッサーは定期的な使用で劣化の進みを遅らせることができます。そのため、こまめに使用すれば長持ちしやすくなるでしょう。
フィルターは1年もしくは走行距離10,000kmを目安に寿命を迎えます。ただし、豪雪地帯に住んでいる方は、この限りではありません。タイヤチェーンにより削られたアスファルトの粉塵がフィルターに詰まるため、寿命は短くなる傾向です。
冷房のコンディションを保つコツ
いつでも快適に使用できるように冷房のコンディションを保つコツを3つご紹介します。簡単に実践できる方法もありますので、ぜひ参考にしてください。
定期的に稼働させる
少しでも長く長持ちさせるためには、冷房を定期的に稼働させましょう。冷房を使用しないとオイル切れによる摩擦で、コンプレッサーや周辺の部品の故障リスクを高めるためです。
コンプレッサーのオイルは、冷房を稼働させなければ行きわたりません。本当であれば常にスイッチをONにするのが望ましいですが、燃費が気になる方は不定期でも構いません。いざという時に冷房が効くコンディションを保つためにも、できるかぎり稼働させることをおすすめします。
定期的にフィルターを交換する
定期的にチェックし、フィルターを交換しましょう。フィルターの目詰まりは冷房のコンディション低下に直結します。
交換目安に沿って新しいフィルターに取り替えれば、カビや花粉、ほこりがない状態を維持できます。また、きれいなフィルターにすれば臭いの発生も抑えられるため、一石二鳥です。
交換目安に沿うのがベストですが、難しい方は車検のタイミングで交換してもらうとよいでしょう。一般的に、冷房フィルターも点検時にチェックしてもらえます。
定期的に点検してもらう
エアコン機器のコンプレッサーやヒューズなど細やかなパーツの定期点検も大切です。
冷房のトラブルは、基本的に原因を究明する前にガス補充をして様子を見ます。しかし、それではトラブルが大きくなる可能性もあるため、本来であればしっかりと原因を突き止めるべきです。定期点検を受ければエアコンも一緒にチェックでき、早めにメンテナンスができるため結果的に寿命を延ばせます。
車の冷房が効かない症状はURBAN GARAGEにお任せ
車の冷房が効かないのは、以下が主な原因です。
- 冷房ガスが不足している
- コンプレッサーが故障している
- フィルターが詰まっている
- 電装系が故障している
- 配管に汚れが溜まっている
- A/CをONにしていない
特に多いのはガス漏れです。そのため、ガス補充をすれば多くの場合は解決します。ただし、場合によっては部品の故障が原因となることもあるため、安直にガス漏れと決めつけるのは、本来ではよくないことです。
URBAN GARAGEでは、原因究明や修理において、ベテラン整備士が対応します。部品の取り寄せも迅速に行うことを心がけ、短期間でお客様のもとに愛車をお返しできるように努めています。
空調周りはもちろん、それ以外の部品のお悩みにも対応しています。車のお悩みや気になることは「URBAN GARAGE」にお気軽にご相談ください。

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