中古車における法定整備あり/なしとは？車屋が違いや費用を解説します！

中古車販売店では「法定整備なし」と記載された中古車が販売されているケースがあります。しかし、その意味を理解していない方もいるでしょう。そこで本記事では中古車における法定整備の内容、ありとなしの違いを解説します。

中古車における法定整備とは？

中古車における法定整備とは定期点検整備のことです。国土交通省では車を安全に走行させるため、使用者に点検整備を義務付けています。点検整備は以下の2種類に分かれます。

一般的に法定整備と呼ばれるのは定期点検整備です。

法定整備は国から義務付けられていますが、中古車販売店の中には整備コスト等の理由から、中古車を法定整備なしで販売しているケースがあります。

中古車における法定整備あり/なし/別の違いとは？

販売されている中古車は以下の3種類にわかれます。

	法定整備あり	法定整備なし	法定整備別
納車前の法定整備	あり	なし	あり
追加費用	なし	なし	あり

ここではそれぞれ詳しい内容やメリット・デメリットを解説します！

法定整備あり

法定整備ありの場合、中古車の本体価格に、法定整備の費用が含まれます。法定整備なしより価格は高くなりますが、安全性が保証されている点がメリットです。また、法定整備ありには以下のようなメリットもあります。

法定整備なし

法定整備なしの場合、中古車の本体に法定整備の費用が含まれないため、中古車の本体価格が比較的安くなります。現状渡しとも呼ばれます。

価格は安くなるというメリットがありますが、以下のようなデメリットがあります。

法定整備なしの中古車を購入した場合、自分で自動車工場等に持ち込み、法定整備を行う方法もあります。とにかく安く中古車本体を購入したい人、購入後に自分で法定整備を行う予定の人には法定整備なしの選択肢もおすすめです。

法定整備別

法定整備別の場合、中古車本体の価格に加えて、法定整備の費用が発生します。納車までに法定整備を行ってくれますが、追加で費用を払わなくてはいけません。

希望すれば法定整備のみを他の業者に依頼できるケースもあります。法定整備別のメリットは状況に合わせて柔軟に対応できる点です。

しかし、購入が決まってから法定整備を行うケースが多いため、法定整備ありに比べて手続きは複雑になり時間もかかります。また、法定整備の費用は業者によって異なるため、相場と比較して妥当かどうかを確認する必要があります。

中古車における法定整備の費用・頻度・点検内容とは？

中古車における法定整備の費用と頻度・点検内容を解説します。

 費用

法定整備には12ヵ月点検と24ヵ月点検があり、それぞれの費用相場は以下の通りです。

頻度・点検内容

法定整備は普通車や軽自動車の場合、12ヵ月ごと、24ヵ月ごとに行います。12ヵ月点検では29項目、24ヶ月点検では60項目を点検します。走行距離や前回点検の記録がある場合は、一部省略することも可能です。

具体的には以下の場所を点検します。

• エンジン
• 車の周り（ランプやタイヤ）
• 運転席

12ヵ月点検では基本的な点検、24ヶ月点検ではさらに細かい点検を行います。24ヵ月点検はより高度な知識や技術が必要になるため、プロに任せるのがおすすめです。

中古車の法定整備はどこにお願いすればよい？

法定整備自体は資格等が無くてもできます。しかし、知識や技術が必要なので、プロに依頼したほうが安心です。法定整備は指定整備工場もしくは認定整備工場にお願いするのがおすすめです。それぞれの特徴について解説します。

認証整備工場

認証整備工場とは地方運輸局から認証を受けている工場です。車両の点検や整備などを行います。ただし、車検の検査ラインを保有していないため、点検や整備が終了したら、車検場に持ち込まなくてはいけません。

小規模から中規模の車屋など、全国に数多く存在します。一定水準の技術や設備があり、比較的手ごろな価格で法定整備を受けられるのが特徴です。

指定整備工場

指定整備工場とは認証整備工場の中でもさらに厳しい技術や設備の条件をクリアしている工場です。豊富な経験と技術を有するスタッフが在籍しているので、最新の車や特殊な整備にも対応しています。

また、認証整備工場と異なり、工場内で車検を受けられるのが特徴です。大型の設備が必要なため、比較的規模の大きい車屋やディーラーに行く必要があります。

ただし、整備費用は認証整備工場に比べて割高になる傾向がある点には注意が必要です。

中古車における法定整備のよくある質問

法定整備と車検の違いは？

法定整備と車検の大きな違いは安全基準の高さです。

	法定整備	車検
目的	点検・整備	保安基準を満たす
罰則	なし	あり
安全基準	低い	高い

法定整備を怠っても罰則はありませんが、車検を怠った場合は罰則があります。また、法定整備を受けていなくても公道を走行できますが、車検を受けていない場合は公道を走行できません。

しかし、法定整備は将来起こりうる故障を予防する上で大切です。

忘れやすい人は法定整備は車検と一緒に受けるのがおすすめです！

法定整備なしは違法？

結論、法定整備を受けていなくても違法ではありません。

しかし、以下のようなデメリットがあります。

• メーカーの保証外になる
• 事故のリスクが上がる
• 故障のリスクがあがる

愛車と長く付き合っていくためにも、法定整備は受けておきましょう。

法定整備をなしで販売する理由は？

中古車販売店が法定整備なしで中古車を販売する主な理由は2つです。

• コスト削減
• ニーズへの対応

特に古い車や走行距離の多い車は法定整備の費用が高くなります。

販売側は法定整備の費用増加に伴い、販売する中古車の価格も上げなくてはいけません。しかし、価格を上げると売れにくくなる可能性もあります。

そこであえて法定整備なしで販売することで、中古車の価格を下げ、売れやすくしています。また、法定整備の知識がある人や法定整備を他の整備工場に依頼する人にとっては、法定整備なしの方が適している場合もあります。

これらが中古車が法定整備なしで販売される理由です。

まとめ：中古車を法定整備なしで購入する場合は注意が必要！

中古車における法定整備は車を安全に走行するために重要です。販売されている中古車は主に以下の3種類にわかれます。

• 法定整備あり
• 法定整備なし
• 法定整備別

特に理由がない場合は法定整備ありの中古車を買うのがおすすめです。メーカーの保証がついたり、下取り時の査定額がアップしたり、安全面以外でもメリットがあります。

ただし、とにかく安く中古車を購入したい場合や自分で法定整備を行う場合は、法定整備なしや法定整備別を選択する方法もあります。

また中古車の法定整備は12ヵ月と24ヵ月の間隔で行われ、費用相場は以下の通りです。

• 12ヵ月点検：8,000円～30,000円
• 24ヵ月点検：20,000円～50,000円

法定整備をお願いする場合は、認証整備工場や指定整備工場など、信頼できる業者にお願いしましょう。

八王子で法定整備ありの中古車ならURBAN GARAGEへ！

URBAN GARAGEでは中古車を販売しています。全ての中古車に法定整備がついているので、購入後も安心して走行できます。もちろん追加の費用なども発生しません。また、法定整備単体でのご依頼にも対応しています。

国産の通常車の場合は12ヵ月点検で15,000円から承っております。都度見積りにはなりますが、外車やスーパーカーの法定整備にも対応可能です。

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