車のタイヤがパンクしたらどうする?原因・対処法・NG行動をわかりやすく解説

タイヤがパンクしたら、まずは落ち着いて行動することが大切です。

この記事では、パンクの主な原因から絶対に避けたい行動、状況に応じた対処法を詳しく解説します。スペアタイヤがない場合の対処や、JAF・保険のロードサービス利用についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

タイヤパンク時に慌てないための知識を身につけ、安全にドライブをしましょう。

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目次

タイヤがパンクする主な原因とは?

タイヤのパンクは、気づかないうちに起こることも少なくありません。ここでは、タイヤがパンクする主な原因を紹介します。

  • 異物がタイヤに刺さる
  • 空気圧の不足や過剰
  • 経年劣化によるひび割れや摩耗
  • 段差・縁石などの衝撃による破損

原因1:異物がタイヤに刺さる

異物がタイヤに刺さると、パンクの原因になります。特に釘やネジ、ガラス片などが代表的な例です。

現在多くの車に使用されているチューブレスタイヤは、異物が刺さったままの状態であれば、すぐに空気が抜けきることはあまりありません。しかし、時間とともに少しずつ空気が漏れる「スローパンク」になるケースが多く見られます。

スローパンクは発見が遅れやすいため、走行前にタイヤ表面に異物がないかを確認する習慣をつけることが重要です。

原因2:空気圧の不足や過剰

空気圧の管理不足は、タイヤのパンクリスクを高めます。空気圧が低いと、タイヤがたわみやすくなり、トレッド面にひび割れが発生します。その結果、摩耗が進行し、パンクの原因になります。

一方で、空気圧が高すぎると、タイヤの中央部分だけがすり減る「偏摩耗」が起きやすくなります。さらに、長距離や高速走行では、タイヤ内部が高温になり、バーストの危険性もあります。

パンクやバーストを防ぐには、1か月に1回を目安に空気圧を確認しましょう。

原因3:経年劣化によるひび割れや摩耗

タイヤは経年劣化によってパンクやバーストのリスクが高まります。

主な原因は、紫外線や雨風によるゴムの劣化です。劣化が進むとタイヤは硬くなり、ひび割れや摩耗が発生します。その状態で走行を続けると、雨天時のスリップや突然の破裂につながる恐れがあります。

一般的にタイヤの寿命は3〜5年とされ、見た目に異常がなくても内部では劣化が進行していることもあります。安全のためには、定期的な点検と早めの交換を心がけましょう。

原因4:段差・縁石などの衝撃による破損

段差や縁石への接触は、タイヤの破損を引き起こす大きな要因です。

強い衝撃が加わると、タイヤ側面に傷がついたり、ホイールリムが変形したりすることがあります。タイヤに深い傷があると、走行中に空気が徐々に漏れるスローパンクや、突然のバーストにつながる可能性があります。また、歪んだホイールとタイヤの間に隙間が生じると、そこから空気が抜け、空気圧が低下します。

見た目に異常がなくても、衝撃を受けた際はタイヤとホイールを点検することが重要です!

タイヤがパンクしたときに絶対にしてはいけない行動

タイヤがパンクすると、焦って行動してしまうこともあるかもしれません。しかし、状況を悪化させないためには、やってはいけない行動を知っておくことが大切です。

ここでは、パンク時に避けるべき行動を具体的に紹介します。

  • 走行を続ける
  • 異物を抜いてしまう
  • 交通量の多い場所での無理なタイヤ交換

NG行為①:走行を続ける

パンクした状態で走行を続けるのは、非常に危険です。タイヤの空気が抜けたまま走ると、ハンドル操作が不安定になり、直進さえ困難になることがあります。

さらに、タイヤがホイールから外れ、ホイール本体が直接路面と接触すると、ホイールの変形や破損につながります。その結果、タイヤ交換だけでなく、ホイールや車体の修理が必要になる可能性もあります。

修理場所が近い場合を除き、安全のためにはJAFや保険のロードサービスに連絡し、レッカー搬送を依頼するのが賢明です。

NG行為②:異物を抜いてしまう

タイヤに釘やネジなどの異物が刺さっている場合は、絶対に抜かないことが大切です。

異物を抜いてしまうと、タイヤ内の空気が一気に漏れ、走行が困難になる恐れがあります。さらに、空気が完全に抜けたタイヤはパンク修理キットでの応急処置ができなくなります。その結果、近くのカー用品店やガソリンスタンドまで移動することも難しくなります。

安全に修理を行うためには、異物は抜かずにそのままの状態で、ロードサービスや修理業者に依頼しましょう。

NG行為③:交通量の多い場所での無理なタイヤ交換

交通量が多い場所でのタイヤ交換は、非常に危険です。特に一般道や高速道路の路肩では、後続車との距離が近く、作業中の事故につながるおそれがあります。

パンクに気づいたら、まずはハザードランプを点灯し、安全な場所までゆっくりと移動してください。高速道路では、サービスエリアや非常駐車帯など、安全が確保できる場所を目指しましょう。

やむを得ず路肩に停車した場合でも、自力での交換は避け、ロードサービスを呼ぶことをおすすめします。

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タイヤがパンクしたときの正しい対処法

タイヤがパンクしたとき、どのように対応すればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、安全を確保しながら適切に対処するための基本的な流れをご紹介します。

対処法①:スピードを落として安全な場所に停車

タイヤがパンクした場合は、まずスピードを落とし、安全な場所に停車することが大切です。無理に走り続けると、車体のバランスが崩れたり、ホイールが損傷したりするおそれがあります。

急ブレーキは避け、ブレーキをやさしく踏みながら、周囲の車に注意して徐々に減速しましょう。高速道路ではハザードランプを点灯させ、可能であれば非常駐車帯やサービスエリアまで移動し、車を安全に止めてください。

対処法②:パンク箇所を確認する(異物の有無など)

パンクに気づいたら、次に行うべきはタイヤの状態確認です。

まずはタイヤのどこに異常があるかを目視で確認し、釘やガラス片などが刺さっていないかを丁寧にチェックします。異物が見つかっても、無理に抜かずそのままにしておくのが基本です。

また、タイヤの一部にふくらみがある場合は、縁石との衝突などで内部のワイヤーが損傷している可能性があります。外観に異常が見られた場合は、そのまま走行せず、プロに対応を相談しましょう。

対処法③:状況に応じて対応を選択

パンクの状況や周囲の環境によって、取るべき対応は変わってきます。ここでは、自分で対応する方法やロードサービスの利用など、状況に応じた選択肢を紹介します。

スペアタイヤに自分で交換する

スペアタイヤが積載されている場合は、自分で交換することも可能です。車載のジャッキやレンチを使えば、その場で応急対応ができます。

ただし、スペアタイヤは軽量かつ簡易的に作られており、あくまで一時的な使用を前提とした装備です。走行性能や耐久性は通常のタイヤと異なるため、長距離の移動には向いていません。

交換後は速やかにカー用品店や整備工場で本来のタイヤに戻しましょう。

パンク修理キットで応急処置する

タイヤの損傷が軽い場合は、パンク修理キットで応急処置をすることができます。

キットに含まれるシーラントやコンプレッサーを使えば、その場で空気漏れを一時的に止めることが可能です。ただし、この方法はあくまで応急的な対応であり、本格的な修理やタイヤ交換が必要です。

修理後は無理な走行は避け、できるだけ早く整備工場やカー用品店で点検を受けましょう。

JAFや任意保険のロードサービスを呼ぶ

パンクの状態がひどい場合や、自力での対応が難しいときは、JAFや任意保険のロードサービスを利用しましょう。現場までスタッフが駆けつけ、状況に応じてレッカー移動や応急処置を行ってくれます。

スペアタイヤがない車や、高速道路など安全確保が難しい場所でも頼れる手段です。事前にサービス内容や対応時間を確認しておきましょう。

パンク修理・交換はどこでできる?おすすめの依頼先

パンクの修理やタイヤ交換をどこに依頼すればよいか迷っていませんか?ここでは、修理対応が可能な代表的な依頼先と、それぞれの特徴について紹介します。

  • ディーラー
  • カー用品店
  • タイヤ専門店
  • 自動車修理工場

依頼先①:ディーラー

安心感を重視するなら、ディーラーへの修理依頼がおすすめです。

正規の設備と専門知識を備えた整備士が対応するため、作業の質にも信頼が持てます。日頃から点検やメンテナンスを依頼している店舗であれば、状況の共有もしやすくスムーズです。

ただし、ディーラーは営業時間や定休日が決まっており、即時対応が難しい場合もあります。修理を依頼する際は、事前に受付可能かどうかを確認しておくと安心です。

依頼先②:カー用品店

コストを抑えて修理したい場合は、カー用品店の利用がおすすめです。

ディーラーよりも料金が比較的安く、対応もスピーディーな点が魅力です。会員特典で修理費用が割引になる店舗もあり、手軽に利用できます。

ただし、店舗によっては外面修理しか行っていないこともあるため、事前に修理方法を確認しておきましょう。耐久性を重視する場合は、内面修理に対応している店舗を選ぶと安心です。

依頼先③:タイヤ専門店

確実に修理したい場合は、タイヤ専門店に依頼するのが安心です。

専門スタッフが状態を丁寧に確認し、パンクの程度に応じて適切な修理方法を提案してくれます。多くの店舗では耐久性に優れた内面修理にも対応しており、外面修理に不安がある方でも心配いりません。

また、経年劣化によるひび割れや摩耗も見逃さず、点検や交換のタイミングについてもアドバイスが受けられます。

依頼先④:自動車修理工場

自動車修理工場に依頼すれば、幅広い車種に対応したパンク修理が可能です。

メーカーを問わず幅広い車種に対応しており、経験豊富な整備士がパンクの状態を丁寧に確認し、適切な修理を行ってくれます。

新品への交換ではなく、まずは修理を優先するケースが多いため、コストを抑えたい方に向いています。また、中間業者を介さないため、余分な手数料がかからないのも魅力です。

修理内容や対応スピードは工場によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

タイヤ修理の費用相場と作業時間

パンク修理の費用は、修理方法や損傷の程度によって異なります。相場の目安は、以下のとおりです。

  • 外面修理(簡易補修)
    •  相場:約2,000円前後
    •  所要時間:30分程度
    •  小さな穴や軽度の損傷に対応
  • 内面修理(本格補修)
    • 相場:約5,000円前後
    • 所要時間:1時間〜1時間半程度
    • タイヤ内部から補修を行うため耐久性が高い

料金は店舗ごとに異なるため、事前に確認しておくことが大切です。応急処置をしたうえで、いくつかの店舗に問い合わせ、納得できる価格と対応の良さを基準に選びましょう。

タイヤパンクを未然に防ぐためにできること

パンクは突然起こるものですが、日ごろの点検や習慣によってリスクを減らすことができます。タイヤのパンクを未然に防ぐために実践しておきたいポイントを紹介します。

  • 走行前にタイヤの外観(ひび・傷)を確認
  • 空気圧を定期的にチェックする習慣を
  • ローテーションで偏摩耗を防ぐ
  • スリップサインや突起物の確認
  • 走行距離や年数を目安に早めの交換を検討

走行前にタイヤの外観(ひび・傷)を確認

パンクを防ぐためには、走行前のタイヤ点検が欠かせません。特に外観にひび割れや異物の刺さりがないかを確認することが重要です。

釘やガラス片、小石などが刺さったまま走行を続けると、突然の空気漏れやバーストを招くおそれがあります。また、深いひびや亀裂がある場合は、そのまま使用せず速やかに点検・交換を検討しましょう。

空気圧を定期的にチェックする習慣を

タイヤの空気圧は、パンクやバーストを防ぐためにも定期的な確認が欠かせません。適正な空気圧を保つことで、タイヤ本来の性能を発揮でき、安全性や燃費にも良い影響を与えます。

空気圧が低いとタイヤが変形し、摩耗や燃費悪化の原因になります。逆に高すぎる場合は、接地面が減って偏摩耗や走行不安定を招くおそれがあります。

指定空気圧は車体のラベルなどで確認できます。月に1回を目安にチェックする習慣をつけましょう。

ローテーションで偏摩耗を防ぐ

タイヤの偏摩耗を防ぐには、定期的なローテーションが効果的です。車は前後や左右で荷重や摩擦のかかり方が異なるため、同じタイヤでも減り方に差が生じます。

ローテーションを行うことで摩耗を均一にし、タイヤの寿命を延ばすことができます。結果として、パンクやバーストのリスクも抑えられます。

目安としては、走行距離が5,000〜10,000kmに達した頃、または1年に1回程度のタイミングで実施するのが望ましいとされています。

スリップサインの確認

タイヤの安全性を保つためには、スリップサインの確認が欠かせません。

スリップサインは、タイヤの溝が1.6mm以下に減った際に現れる目印で、交換のタイミングを示しています。

この状態で走行を続けると、制動力が低下し、パンクやスリップ事故を招くおそれがあります。また、スリップサインが出たまま走ることは、道路交通法にも違反します。

走行前の点検時には、異物の有無とあわせて、タイヤの溝とスリップサインの状態も必ず確認しましょう。

走行距離や年数を目安に早めの交換を検討

タイヤは消耗品であり、一定の年数や走行距離を超えると安全性が低下します。たとえ外観に異常がなくても、ゴムの劣化は内部で進行している可能性があります。

安全のためには、早めの交換を意識し、判断に迷う場合は専門店で点検を受けることが大切です。次の見出しで、タイヤの寿命や交換タイミングについて詳しく解説します。

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タイヤの寿命・交換タイミング

タイヤは見た目に異常がなくても、経年や使用状況によって劣化が進んでいます。安全な走行を保つためには、適切な交換時期を見極めることが重要です。

以下では、交換の目安となるポイントを紹介します。

① 摩耗状態による交換の目安

タイヤの溝が浅くなると、グリップ力や排水性が低下します。以下のように溝の深さが半分を切ると交換時期です。

タイヤ種類新品時の溝の深さ交換目安の残り溝
夏タイヤ約8mm約4mm
スタッドレスタイヤ約10mm約5mm

※スタッドレスタイヤは、プラットホームとブロックが同じ高さになったら摩耗50%の目安です。

② 使用年数による交換の目安

タイヤはゴム製品のため、時間の経過とともに劣化します。以下の点に注意して交換を検討しましょう。
交換の目安:使用開始から3〜5年程度

※溝が残っていても、5年以上使用していれば点検が必要です。

③ 走行距離による交換の目安

タイヤは走行距離でも性能が落ちていきます。摩耗だけでなく、グリップ力・静粛性・排水性も低下します。
交換の目安:おおよそ3万km走行後

※状態次第では3万km以上使えることもありますが、一度点検を受けましょう。

④ 状態から判断するタイヤ交換の例

以下のような場合は、年数や距離にかかわらず交換が必要です。

  • 側面に膨らみ(コブ)がある:内部の構造が損傷している可能性があります。
  • 偏摩耗が見られる:ホイールアライメントのずれや空気圧不足が原因です。
  • 目に見える損傷がある:縁石への接触や段差の乗り越えなどによる損傷は危険です。

1本だけの損傷でも2本 or 4本交換が必要!

タイヤが1本だけ損傷した場合でも、2本または4本まとめて交換するのが基本です。理由は、タイヤの摩耗具合や銘柄が異なることで、左右のバランスが崩れ、走行中の安定性に影響を及ぼすためです。

特に2輪駆動車では、同じ軸の左右2本を揃えることが望ましいとされます。一方、4輪駆動車では、摩耗差によって回転数が変わり、ディファレンシャルに負荷がかかることから、4本すべての交換が必要になることもあります。

安全性と車両の保護のため、交換は慎重に判断しましょう。

まとめ|タイヤのパンク時は落ち着いて正しい対処を

タイヤのパンクは、原因や対処法を知っておくことで落ち着いて対応できます。正しい知識があれば、万一の際も安心です。日ごろの点検や早めの交換も、パンクを防ぐうえで大切なポイントです。安全で快適なカーライフのために、基本をしっかり押さえておきましょう!

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この記事の著者情報

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